フアン・サンタナ(Juan Daniel Santana)~広島カープ育成~ 

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2019年4月29日 オセアンバファローズスタジアム舞洲 

ウェスタン・リーグ オリックスvs広島 9回戦

広島カープのフアン・サンタナ選手の応援に行ってきた。

フアン・サンタナ(Juan Daniel Santana)

2019年3月に広島東洋カープと推定年俸230万円で育成契約。背番号146。

  • 生年月日 1994年8月16日
  • 身長・体重 181cm・100kg
  • タイプ 右投右打
  • 出身校 パドレ ボルボン中等学校
  • 出身地 ドミニカ
  • 球歴:ヒューストン・アストロズ(マイナーリーグ)(2011~)-
    カープアカデミー(2015~)-広島(2019~)

上記プロフィール広島東洋カープ公式サイトより

ドミニカ共和国のカープアカデミーから厳しい競争を勝ち抜いて昨年2018年の秋に練習生として来日し今春2019年の春のキャンプで育成契約を勝ち取った。

2019年は開幕からウェスタン・リーグで内野手として出場し支配下登録を目指している。

フアン・サンタナに質問

①何歳で野球を始めた?

9歳の時。

②もし野球選手になっていなかったら?

わからないな。

③引退したら何をしますか?

それもわからないな。

④日本のファンに伝えたいことは?

応援してくれてありがとうございます。

筆者の力量では現在はこれだけしか聞けなかった。機会があればまたインタビューに挑戦したいと思う。

カープアカデミー(広島東洋カープアカデミーオブベースボール)

広島東洋カープが1990年プロ野球選手の育成をめざしてドミニカ共和国のサンペドロ・デ・マコリスに設立。

練習生の多くは二十歳前後の選手だが、現地のスカウトが発掘した選手ばかりではない。

MLBのマイナーチームを解雇された選手なども所属しており、ドミニカ共和国の若い選手がプロ野球選手としてのキャリアを繋ぐ場にもなっている。

カープアカデミーでは日本でプレーするときに備えて時折日本語が使用され、日本の文化や日本の野球についても教育されているそうだ。

また近隣のMLBの野球アカデミーよりも練習時間も長く、コーチによる指導も熱心で細かいという。

サンタナ選手が練習中も試合中もチームメートとコミュニケーションを取りながら笑顔がたえないのは、カープアカデミーでの指導が生かされているのかもしれない。

笑顔がたえない

試合では同じカープアカデミーの先輩アレハンドロ・メヒアが初回にオリックス先発の山崎颯一郎投手から満塁ホームランを放つなど2安打で先輩の貫禄を見せつけた。

アレハンドロ・メヒア
オリックス先発の山崎颯一郎

2019年4月27日現在フアン・サンタナはウェスタン・リーグで打率.284ながらホームランはまだない。

契約時のニュースによると球団首脳陣からはヤクルトスワローズバレンティンのようだと高評価を受けているらしい。

筆者が同じドミニカ共和国出身でMLBで通算555本のホームランを放ったマニー・ラミレス(元クリーブランド・インディアンスなど)のような打者になるのでは、と本人に伝えると嬉しそうにしていたが(笑)。

この日は8番セカンドでスタメン出場。

持参のバナーを見せて声をかけるとはにかんだような様子(笑)。

初ホームランを期待したが残念ながら3打数ノーヒット(笑)。四球を1つ選んだ。

研究熱心な一面もあり後日筆者がスマホで撮影した打席の動画を送るととても喜んでくれた。

四球で出塁

この試合までにすでに内野の全ポジションを守っているが、当日はセカンドで期待のドラフト1位小園海斗と二遊間を担った。

併殺プレーを完成させるなど軽快なプレーを披露。

二遊間コンビ

試合後には雨の中にもかかわらずサインのリクエストにも応えてくれた。

~オリックス 4-5 広島カープ~ 

試合はメヒアの満塁ホームランと堂林のソロホームランの5点を、先発の薮田の後4人のリリーフの継投でカープが逃げ切った。

カープ先発の薮田
堂林翔太

オリックスは1番に入ったT-岡田の2ランなどで追い上げたが及ばず。

2ランを放ったT-岡田

~ドミニカ共和国の野球~

カリブ海に浮かぶドミニカ共和国の面積は九州全土と広島、山口の両県を足したくらい。人口はおよそ1000万人ほど。

近隣のカリブ海諸国同様、経済的には決して豊かとはいえない。

野球は国技と言ってもよいくらい国民に浸透しており、2013年の第3回WBCでは全勝で優勝を果たしている。

ドミニカ共和国の少年たちにとって野球は貧困から抜け出すための大きな手段の1つで、みなメジャーリーガーになることを夢見ているという。

サンタナ選手もそんな野球少年の1人だったのだろう。

身体能力に優れた選手が多く、MLBの多くのチームがドミニカ共和国に野球アカデミーをおいている。

同じ中南米の野球王国キューバと違い、ドミニカ共和国の選手たちは実力さえ認められれば亡命することなく他国のリーグでプレーができる。

これは大きなアドバンテージで、ドミニカ共和国は中南米諸国の中で最もメジャーリーガーを輩出している。

~広島カープの外国人枠~

2019年4月現在、広島カープには支配下選手にクリス・ジョンソンカイル・レグナルトケーシー・ローレンスヘロニモ・フランスアの4投手、

打者にもアレハンドロ・メヒアザビエル・バティスタの2選手が在籍している。

サンタナが支配下選手登録を勝ち取り、4人の1軍外国人枠に入るのは容易ではないが、縁があって日本のプロ野球球団でプレーすることになった以上、ぜひジャパニーズドリームを掴んでもらいたい。

プロ野球選手としてのキャリアの最後まで日本でプレーして欲しいというのは筆者のわがままだろうか(笑)

参考文献「中南米野球はなぜ強いのか」亜紀書房

追記

2019年7月29日 支配下契約 6年契約 契約金10万ドル(1090万円)年俸8万ドル(870万円) 背番号は146から99に。

*金額は推定

2019年8月20日1軍昇格。第2打席に初ヒットとなるセンターへのタイムリーヒットを放った。

今後の活躍が楽しみ

2020年新たな舞台へ

2019年に支配下契約を勝ち取りこれからと思っていたら、まさかの契約解除。

次のチームが決まらずやきもきしていたが、2020年3月17日 BCリーグ 埼玉武蔵ヒートベアーズから新入団の発表が…

背番号50で再出発。

もう一度NPBに支配下での復帰を期待!!

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