キューバの選手を紹介∼国内リーグSerie Nacional de Béisbol(セリエ ナシオナル デ ベイスボル)∼

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キューバの選手を紹介

Elder Nodal Suarez(エルデル・ノダル・スアレス)

キューバの国内リーグSerie Nacional de Béisbol(セリエ ナシオナル デ ベイスボル)のLeones de Industriales(レオネス デ インダストリアレス)に所属するピッチャー。

  • 1989年7月25日生まれ
  • 右投げ・右打ち
  • Leones de Industriales(レオネス デ インダストリアレス)
  • 背番号23
  • 主に中継ぎ

エルデル・ノダル・スアレス(以下エルデル)はチームでは主に中継ぎを担っている。

キューバの野球通の知人によると、キューバの国内リーグにはいわゆるセットアッパーという概念がないらしい。

たしかに試合を見ていると不調の先発ピッチャーをわりと早くに諦めて継投に入ることも多いように思う。そのかわりリリーフ投手の調子が良ければ3回でも4回でも打たれるまでひっぱる印象だ。

エルデルもリリーフとしてマウウンドに上がり、そのまま何イニングも回をまたぐことも珍しくない。どちらかというと勝ちパターンのピッチャーでチームにとっては頼りになる貴重な存在だ。

そんなエルデルにいくつかの質問をしてみた。

野球を始めたのは何歳の時?

僕が野球を始めたのは12歳になってからで、かなり遅いほうです。

*キューバでは才能のある選手は早ければ6歳頃から各種のスポーツ専門学校に入学させることもあるらしい。

野球を始めたきっかけは?

仲の良かった学校の友人たちが野球をしていて、彼らについて行ったのがきっかけです。その後は学校に留まらず野球ばかりしていました。

野球のヒーローはいますか?

ええと、MLBに2人とキューバの国内リーグに1人います。

まず1人目はニューヨーク・ヤンキースのショートストップ、Derek Jeter(デレク・ジーター)選手です。

野球を始めたときはショートを守っていたんです。

そしてもう一人はボストン・レッドソックスなどで活躍した松坂大輔(現中日ドラゴンズ)投手です。彼は僕にとって史上最高の投手の1人です。多彩な変化球と絶妙なコントロールは僕の憧れです。

最後に、僕たちの国内リーグでのヒーローはLeones de Industriales(レオネス デ インダストリアレス)の先輩Lazaro De La Torre(ラサロ・デラトーレ)投手です。

*キューバ国内リーグ通算208勝 社会人野球シダックスでもプレー経験

彼は、勇気、大胆さ、自制心、チームのための自己犠牲の心など多くの長所や美点を備えています。彼のこともとても尊敬しています。

あなたの投手としての武器は何ですか?

僕は速球派のピッチャーではありません。ピッチャーとしての武器はコントロールだと思っています。

自分の狙ったところにボールを投げるために自身の投球メカニックを日々磨いています。

今後の野球での目標は?

今後の目標は僕のチーム、キューバと世界のLos Azules(ブルー)ことLeones de Industriales(レオネス デ インダストリアレス)の勝利のためにより一層努力して貢献し続けることです。

*Los Azules
Leones de Industriales(レオネス デ インダストリアレス)のチームカラーが青を基調としていることからazul(スペイン語で青)の愛称で親しまれている。

もし野球選手でなかったら何をしていたと思う?

家族をのぞけば野球は僕にとって自分の全てです。僕の人生そのもの。空気のようになくてはならないものです。

野球選手でない自分は想像できません。

では野球選手を引退したら何をしますか?

自分の経験を必要としてくれるなら誰にでも伝えたいと思います。

最後に日本の野球ファンに何か一言お願いします。

まず僕についてのこの記事を読んでくださってありがとうございます。

そして世界第2の素晴らしい野球リーグに私たちキューバの仲間を迎え入れ、応援してくださってありがとうございます。

エルデルという人物

筆者がハバナに着いた時最初に連絡をくれたのが彼で、「ハバナに着いた?球場までどうやって来るの?」と心配してくれた。

詳細はついにキューバで野球観戦

試合前のダッグアウト裏で会った時には満面の笑みで迎えてくれた。その時にエルデルからプレゼントされたのがこのユニフォーム。

我が家の家宝

次に応援に行く時には額縁から取り出して着て行こうと思う(笑)。

試合後には素敵な奥様と彼にそっくりな当時5歳の男の子を紹介してくれた。遠征に行く時はエルデルの方が寂しいらしい。

マウウンド上では気迫のこもった表情だが普段はとても穏やかな印象で、筆者が勝手に思い描いていた陽気でノリノリのキューバの人のイメージとは違った。

2018-2019 第58期Serie Nacional de Béisbol(セリエ ナシオナル デ ベイスボル)の終了後に肘を痛めたと言っていたので心配したが、8月に始まる第59期には間に合いそうだということで一安心。

エルデルは変化球を丁寧に投げ込んで打者のタイミングを外していく投球スタイル。国際試合のキューバ代表で彼を見ることはないかもしれない。

もしキューバに旅行に行かれる際はハバナを本拠地とする名門チームLeones de Industriales(レオネス デ インダストリアレス)の試合を観戦してはいかがだろう。

また全試合ではないが、Facebookでキューバの国内リーグの試合を観ることができる。

ぜひ背番号23の芸術的ピッチングを観てもらいたい。

グローブの後日譚

実はエルデルからのSOSで日本から中古のグローブを送ったことがある。

詳しくはキューバの野球事情∼野球道具が手に入らない∼

筆者の名前の刺繍がはいったまま何試合か実際に使用してくれていたのだが、なんと地方の球場で盗まれてしまったらしい。

とても申し訳なさそうな様子の連絡をくれた(笑)。

残念ながらキューバでは凶悪犯罪は少ないものの、この手の置き引きはよくあることらしい。

事情通によると、闇マーケットに流れた後それとは知らずに別のチームの選手が使用しているかもしれないとか…。

もし見つけたら取り返せるのだろうか…。

*掲載の写真はエルデル・ノダル・スアレス選手から提供されました。

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